契約彼氏


「きゅーぅはー…」


八をいいかけた瞬間、
陽菜が、がばっと
抱きついてきた。

「ぇ?」

驚きのあまりポカーンと
口をあけていた俺。

その顔を見て陽菜は笑った。
そんとき、こいつのいいところは、一番に笑顔なんだって思った。

「…いいよ?
私は翔のことがす…「あ!!待った。」

俺は、人指し指で
陽菜の口を
押さえた。

普段カッコ悪い俺だけど
せめて今だけでも
かっこつけさせて?