「あ!それよりさ」
急に美季が何かを思い出したように言った
「何?」
「これから隼人先輩と同じ高校だね♪」
「う、うん」
美季は私がお兄ちゃんの事を好きなのを知っている
中学三年生の春に打ち明けた
親友を失いたくなくて、ずっと隠していたけれど、美季に嘘をつくのが辛くて苦しかった
だから怖かったけど、勇気を出して打ち明けた
美季は私の目を見て、最後まで真剣に聞いてくれた
言い終わった後、しばらく沈黙が続いた
その間、私は美季に何を言われるかわからなくて、すごく怖くて下を向いてしまっていた
そして、美季が口を開いた

