「あっ!!お兄ちゃんに見せよ‐っと」


早くお兄ちゃんにこの制服姿を見せたくて階段をものすごい勢いでかけて下り、リビングへと入る


「ねぇ、見て見て!」



私は嬉しさのあまり、リビングに入るとその場でまた一回転してしまった



「あら、春奈似合ってるじゃない!可愛いわよ」

「念願の南高校にいけるんだな。頑張るんだぞ」

「うん!ありがとう」


お父さんとお母さんがにっこり笑って言った


2人にそう言ってもらえて嬉しいなあ…



「…あれ?お兄ちゃんは?」

私は一番捜しているお兄ちゃんがいない事に気付いてお母さんに質問した


「え‐?隼人ならもう学校にいったわよ?」


そんなショックな事をサラッと言われて固まってしまう


「え!?でもまだ7時半だよ?入学式9時からだよね!?」


まだ学校に行くのには早すぎるはず…


「そうよ‐。まぁ、生徒会長なら入学式の為の準備とか色々あるんじゃない?」
「あ‐…そっか……って、えぇ!??生徒会長ぉ!!??」


そんな事知らなくて大きく開いた目と外れかけている顎が戻らない


「うん。春奈、知らなかったの‐?」


「え…うん…」