「ママ、ちょっと私がスパイスを入れるまで後ろ向いててくれない?」
私は、ママに青酸カリを入れているのをバレないように後ろを向かせた。
・・・あれ?今、青酸カリなんて物騒なものどこで手に入れた?、なんて思っていませんか?
答えは簡単です。明日のニュースを見てれば分かりますよ!
「もう入れた?」
「入れたよ~。だからこっち向いてもいいよ!」
私が答えると、ママはすぐさま私の方を向き、ボウルを覗き込んだ。
「見た目は全然変わってないけど・・・。何入れたの?」
「フフ。内緒!」
私はそういうと、型にチョコを流して冷蔵庫に入れた。
そんな、二人分しか作ってない私を見て不思議に思ったのか、ママは聞いてきた。
「あら?二人しか作らないの?」
「そうだよ!一人は彼氏で、もう一人は私の親友!!」
「あら~。そうなの?じゃあママは邪魔しないようにもう部屋に戻るわね~!!」
そういってママは別の部屋へと行った。
・・・良かった。これで、何をしようとも怖がる必要は無い!!
さぁ、早く固まらないかな~?
あ!そうだ!!もしも一発で居なくならなかったら困るから、ゼリービーンズも青酸カリで浸しておこうっと!
・・・これで、私と健君はずっと一緒。あの邪魔な女も消える。フフ、フフフフフ・・・!!


