私は恐る恐る門を潜った。
私は門を潜り、目の前にある洋館に近づいた。
実際目の前で見た洋館は、門の外から見たものとは違い、遠くから見れば綺麗な洋館だと思っていたが、実際はボロボロで窓にはくもの巣があった。
この洋館が建てられてから、大分時が経ったのだろう。
私はこの洋館に興味を持ち、窓から中を覗いてみようと試みた。
しかし、既に暗くなっているせいか、見えたのは自分の顔だけだった。
私は、洋館のドアの前に行き、中に入ろうかどうか迷っていた。
だって、明らかにも不気味な雰囲気が出てるのに、ドカドカ入ろうとするものはとても勇気があるものか、ただの興味本位で入ろうとするものだけだ。
残念ながら、私はそのどちらにも当てはまらない、普通の人間なんだ。
私は、ドアの前でじっと待っていた。
頭の中で、逃げろ、逃げろ、と言う意思もあったのだけど。
なんでこの時、逃げなかったのか・・・
私の中には後悔しか残らなかったのに・・・


