----ドンッ!!


拳銃の音がしたかと思うと、ガラスケースはあっという間に血だらけになり外からでは中の様子が見えなくなってしまった。


でも、中の様子が見えなくなったのはほんの一瞬で、直ぐにまた私が最初に見たようになった。


「ね?言ったとおりで御座いましょう?」


いつのまにか、臨音さんは居なくなりまた何処からか声が聞こえるようになった。


「では、次の少女の居るガラスケースまでお進みください」


私は黙ったまま言われたとおりに次の少女のいるガラスケースへと向かったが、歩いている間にも、あの少女のことが忘れられずにいた。