来てほしくなかった今日が来てしまった。
どうしよう。教室に入るのが怖くてしかたがない。
もし、教室で何かあったらどうしよう。
でも、クヨクヨしてても仕方が無い。
昨日のことでいじめるんだったら、所詮はその程度のことだったんだ。
そう、ポジティブに考えた。
でも、心の何処かで不安がる私が居た。
----ガラッ
「お、おはよう!」
私が勇気を出して挨拶すると、皆一斉にこっちを睨んだ。
え?どうして?由愛達ならまだしも、なんでクラス全員に睨まれなきゃいけないの?
私はそう思いながらも、自分の席に向かった。
「お前、人の彼氏取ったんだな」
「え?」
人の彼氏を取った?それって、由愛のこと?
違う!!私は、取っ手なんかいない!!
第一、尾畑君は由愛の彼氏じゃないじゃない!
「本当最低だな。お前」
「ホント、ホント!よくそんな奴と一緒に入れたね。由愛達!!」
どういうこと?何で私が由愛の彼氏を取った、っていう話になっているの?
まさか・・・由愛達が?
私はそう思い、由愛達を見た。
笑っていた。
由愛達は、私を見ながらまるで蔑んでいるかのような目をしながら笑っていた。
あぁ、由愛達の仕業か。
クラス全員の態度も。全部由愛達が----・・・


