私はトボトボと森を歩き続けた。
何時間も歩き続けたせいだろうか?
足が重くなり、これ以上歩くのが辛くなってしまったのだ。
しかたなく私はその場に座り、体育座りをして顔を埋めた。
ヒンヤリと、冷たい土が座った場所から伝わってきた。
いくら天気は晴れでも、森の中なのだから空気は冷たい。
そのせいか、土までもが冷たくなってしまったのだ。
私は、何を思ったのか埋めていた顔を戻し、前を向いた。
思えば、この時ずっと顔を埋めていればよかったんだ。
私が前を向こうとしたから、私は・・・
あんな目にあってしまったんだ。


