自転車少女の説明を聞き終わった後、私はただただ其処に立ち尽くすしかなかった。


まさか・・・ただの興味本位でボタンを押しただけなのに・・・!!


私は、興味本位でボタンを押してしまったことを後悔した。



私が一人後悔していると、どこからともなく声が聞こえた。


「以上で、“自転車少女”の説明は終了いたします」


----ビクッ!


私は突然聞こえてきた声に吃驚してしまった。


・・・そういえば、臨音さんが言っていた。



“少女の説明が終われば、買うか買わないか問いかけるようになっています”


と----・・・


「お客様、如何でしたか?自転車少女は・・・
お買い上げになりますか?なりませんか?」


私はその問いに迷わず答えた。


「買いません!!!」


すると、その声は残念そうに、


「そうですか・・・それは残念です。
では、まだ他にも少女が御座いますのでぜひ・・・」


とだけ言って声は聞こえなくなった。


この声は、臨音さんの声に良く似ていた。

私の気のせいかもしれないけど・・・


私は、答えた後すぐにその場から立ち去り、他の少女を見に行こうとした。




したのだが・・・