しかし、次の日の午後4時。
公園から帰る途中、この少女は不慮の事故にあってしまったのです。
少女は幼かったので即死でした。
えぇ、これには少女の両親も深く悲しんだでしょう。
何せ、最愛の娘を失ったのだから・・・。
そして、事故の3日後。
少女の両親は悲しみに明け暮れる中、お葬式を開いたのです。
・・・ここまでは、悲しい事故にあってしまった娘のためにお葬式を開いてあげた優しい両親だと思うでしょう。
ですが、違うのです。
この両親は、棺の中にとても大事なものを入れ忘れていたのですよ。
そうです。"自転車"ですよ・・・。
このことに両親は気づかなかったのです。
そのために、この町ではある噂が出てくるようになったのです。
少女が死んで、1年後のことです。
町に、この少女とそっくりな自転車に乗った少女が現れるようになったのです。
町の人々は、少女が自転車好きということは知っていたのですよ。
だから、噂の少女が1年前事故で死んだ少女と気づいたのでしょうね。
でも・・・誰でしょうか。
こんな噂を流したのです。
"自転車少女と目を合わすな
合ったら最後、お前は自転車にされてしまうぞ!!"
確か、こんな噂だったかと思います。
では、なぜ噂を流した本人はこのことが分かったのでしょうか?