「では、そこの扉の先に少女達が眠っています」


そう言いながら、臨音さんは私たちの目の前にある扉を指差した。


「結香様の気に入った少女がいることをお祈りしています」


最後に臨音さんはやはり丁寧にお辞儀をして答えた。


私はその言葉を聞き終えた後、扉に向かって歩き出した。


これは、ただの興味本位。

怖くなったら、戻って逃げればいいだけ。


自分にそう言い聞かせながら----・・・






・・・こんなことを考えていた私は、危うく最後に告げていたであろう臨音さんの言葉を聞き流してしまった・・・



「ただし、この館内で何かございましても、当館は一切責任を取りませんので、気をつけてくださいね」


と、怪しく笑いながら言っていたのを----・・・