「出来ない」


私には、この子の重すぎる愛を受け入れることは・・・出来ない。



「そうですか。・・・気にしないでくださいね。結香様は何も悪くないんですから。・・・では、次の少女へと参りましょうか」


「・・・分かった」


分かったけど・・・。

それでも、この子を助けることは出来ないのかと思うと・・・。自分がとても情けなく感じる。


御免なさい。助けてあげられなくて、御免なさい。


私は心の中でずっと謝りながら次の少女へと向かった。