何度でも言おう、君が好きだと。


それからハルは

友達が出来なくて一人ぼっちだ、とか

女の敵は女だ、とか

学校通い始めたら痩せると思ってたのになぜか太った、とか

そんな事を休む間もなくしゃべり続けた。


「飯でも行こうか」

という隙もないほど、しゃべり続けた。



「女だらけって本当だるいね」


「うん、解るよ。俺も女ばっかりの職場だから」


「いや、それとは違う。一人でも男が中にいりゃまた別だよ」


「ハルの所だってイケメンの社員さんがいるんだろ」


「違うよ、あの人先生じゃないからたまにしか来ないし、第一受け付けで立ってるだけだし」


「ああ、なるほど。イケメンだから受け付けに立ってるのか」


「そうそう。女がイケメンに弱い事よく解ってるわ。教室の中はドロッドロなのにさ」


ハルはめんどくさそうにハイチュウを口につっこんだ。


「腹減ってんなら飯行こうよ」


「違う!腹減ってるんじゃなくて喋りすぎて口が渇いてんだよ!」


「ガムじゃないんだからハイチュウなんて最終的に余計口が渇きそうだけどな」


「うっせ!さっさと飯行くぞ!」


ようやく飯にありつけそうだ。