お風呂をあがってすぐに胡桃に電話をした。 「もしもし華音、どうしたの?」 「あたし…気づくのが恐かったのかもしれない」 「うん…」 「叶わないってわかってたから恐かった。」 お嬢様だから結婚相手はパパが決める。 たとえそれがわかっていても… 叶わないって知っていても… あたしは自分に嘘をつきたくない。 今まで恋なんかしたことなかった。 したところで何も得ない。 だけど初めてのこの気持ちを無駄にはしたくない。 「胡桃…あたし藤沢が好き」