「ありがとう胡桃…」 「全然っ気にしないで!」 あの後胡桃がカバンを届けに来てくれた。 胡桃には感謝してもしきれないよ。 「あのさ華音…」 「ん?どうしたの?」 「実はさっきあたし見てたんだ」 「そうなんだ…。いいよ別に!」 そうだよ。 なにも隠すことなんかない。 あたしも胡桃も悪くない。 悪いのは藤沢翔太だけだから。 「泣いた?」 「……泣く訳ないじゃん!あたしが何で泣くのよ」 「嘘つかないで!泣いたでしょ」 ………はぁ。 やっぱ胡桃には隠し事できないや。