中学は私立の女子中学に入っていた。


エスカレーター制だったけど友達も特にいなかったし何となく…ね。



「華音さんだ〜」

「やっぱりキレイだな」



どこからともなく聞こえる小声。


あたしが歩けば注目の的。


道も開くし誰もがこちらを見る。



「華音おはよう」

「おはよう胡桃」



突然後ろから話かけてきたのは中原胡桃 ナカハラ クルミ。


あたしの唯一の親友。


胡桃だけはあたしをお嬢様扱いしない。


だから初めての親友。