お嬢様の悩み





そこにイタズラのように降る雨。


天気予報雨だったかな?


立てないあたしは、ひたすらに濡れた。


誰も居ない公園で呟く。



「翔太…会いたいよ…」



雨に負けないくらいの涙が頬を伝う。


こんなにもあたし、翔太が好きだったんだ…。


でも、もう戻れないね。


幸せになってね、翔太…。


寒さと冷たさで意識がもうろうとしてきた。


目を瞑りただ聞こえてくるのは雨の音だけ。



「華音!華音!!」



あたしの名前を呼ぶ声がする…。


誰?助けて。


心のなかで叫んでいるだけで声が出ない。


あたし、もうダメだ…。