お嬢様の悩み






「ごめん、あたしお手洗い!」



そういってその場から逃げた。


ダメだ、ほんとに泣きそう…。


あたしはしばらくトイレに閉じこもった。


5分くらいして席へ戻ってみると、二人はベタベタ。


そしてあたしには気付いてない。


近くまでいったところで足をとめた。


いや、とめざるを得なかった。



「ほんとに好き?」

「好きだよ」



聞こえてきた二人の会話。


盗み聞きしたわけじゃない。


聞きたくて聞いたんじゃない。


気付いたら店から飛び出していた。