お嬢様の悩み






「なにやってるのー?」


甘ったるい声で翔太に近づくカレンさん。


あたしなど、まるで居ないかのように。



「デートだよ、デート!」

「ふーん」



チラッとあたしの方を見て睨まれた。


今ほんとに会いたくなかったのに。


どうしてこうタイミングよく現れるかな。



「立ち話もなんだから、3人でどっか入ろうよー」


え?


3人でどこか入って何するつもり?


あたしのいる前でベタベタくっついて。


翔太は、そうだな。何て言って先を歩く。


翔太は何も思ってないのかな?


なんとも思ってないのかな?


自問自答を繰り返すあたしをほっておいて。