お嬢様の悩み






ってかまず今日初めてコイツの事知ったのに何でこんな親しくなってるわけ?


そこからくるってるんだわ!


屋上に行ったのが間違いか…。


あぁ、それだわ…絶対。


それにしても…平然としてるのコイツ。


ほらっさっきから周りがジロジロ見てるじゃない!


あたしは翔太の少し後ろを歩く事にした。


嬉しい事に翔太は気づいてない。


ホッとしたようなしてないような。



「華音ってさ桜庭財閥のお嬢様だよな」

「…そうだけど…それがなに?」

「見た目はすげー普通の子なのにお嬢様なんだなって思って」

「……でも、あたしはお嬢様なんて…」

「え、なに?」

「なっ!なんでもないっ」



なんであたし今…本音を話そうとした?


あたし…おかしいよ本当に。