「「お帰りなさいませ、お嬢様」」
たくさんのメイドがあたしを迎える。
嬉しいのか嬉しくないのかわからない。
でも友達の前でもこんな風にされたらちょっと嫌だよね。
「お嬢様、先ほどは申し訳ありませんでした」
「宮本…もう別にいいわ。それよりあたし部屋に行くから食事になったら呼んでちょうだい」
「かしこまりました」
宮本だけと話してあたしは部屋に向かった。
あたしはどうも家を好かない。
あたしがやろうとしたことは全てメイドがするし。
休日だって時間が決められるし。
自由なんてほとんどない。
これってお嬢様の宿命なのかな…。

