「胡桃…何かあったの?」
「………みやびが居たの」
「えっ……」
みやび君……。
胡桃の元カレ…。
…バットタイミングとはこの事だ。
「ただ道を歩いてたんだけど…。女と居てたの。それ見たら急にクラクラしちゃって…」
「そっか…。いいよ。思うこと言っても」
「……この前、みやびからメール来たの。また、出会ったらより戻せるかもって。だからみやびを見た時ちょっと期待してたの。」
「うん」
「だけど、まだ想いがあるのはあたしだけなんだって。捨てられたから当たり前だけどさ。だけど悲しくて…」
胡桃は話続けた。
時々、涙を目に溜めながら。

