運命の、その場所で





「このまま…寝ててね。」



暖かいその手を、ゆっくりと自分から離した。


ナチはそのまま、まだ眠ってる。



ベッドを静かに下りて、カーテンを開けるとそこには先生はいなかった。


保健の先生は…結構たまにしかいない…。

あんまりこの保健室、つかわれてないからな…。




ナチを保健室に残して、教室へを戻った。




ちょうど6限目の終わったばっかり。


私が教室に現れると、何人かの友達が

「大丈夫?」

って声をかけてくれて


「あ~、もう大丈夫。」


とかって適当に返しながら
一直線にミナの所へ進んだ。