「こないだ倒れた子ね?…大丈夫?」
覚えてるんだ…
「はい…。」
本当は、頭なんか痛いわけじゃない…
でも、あの2人のこと考えだしたら、なんかグルグル回って、いつのまにか頭も少し痛く感じていた。
―ギシッ
小さいベッド…。全然、暖かくもない…
寝ころんで、天井を見つめた。
また…涙が流れてるのに気が付く…
ほっぺに手をあててみたけど、全然だった…
ナチの言うような暖かさなんて…ないよ。
苦しい
なんか、苦しいよ。
フツウだって思ってた感情が、ナチを必要以上に求めてて…友達以上を求めてしまう。
そんな自分の気持ちを認めることがイヤだった。

