運命の、その場所で



「…櫻井は7組だろ?さっさと教室行け。」


冷たい言葉でナチを追い払おうとする先生。



「いいじゃん!オレ、これから保健室行くんだから。」


「何?櫻井…サボル気だろ?」

「ちげーよ!しんどいの~。」


わがままを言うナチの声…

なんで…そこまで必死なのかな?

ってか…なんでいるの?

また、ミナを見てたの?


「じゃー、病人が病人運んでどーすんだ!」


クラスの何人かは、ナチの言葉に即答する先生にクスクスっと笑ってる。


そんなことが周りで流れてても、私は決してミナから目を離さなかった。



そして、ミナも…ハチから目を離すことはなかった。