運命の、その場所で

…それ以上は考えたくなかった。


もうずっとこらえてる涙が溢れ落ちそうで、ナチの笑顔を思い出すたびに、自分がバカだって思えた。


私…利用されたのかな?



「はは…っ」
自分がバカバカしくって…
なんか…笑えるね。



「ははは…」



クラスの視線は、一斉に私に向けられた。
でも…そんなこと、私にはどーでもよかった。



「ははは…はは」


驚いた顔をしてるみんなの顔が…よくわかる。

でも、ミナだけは私を見ないんだね。



「ユキ?どうしたの?」
隣のマコが心配してそう声を掛けてくれてる…

「飯塚?」

先生もちょっと心配した顔してんじゃん…




なのに…なのにさ…



ミナは私を見てくれない。