運命の、その場所で



「ミナ?」


昼休み…


それまで一切会話のなかった私たち…


思い切ってミナに声を掛けてみたけど、
ミナは私の方見てくれない。



「ミナァ?」


肩を揺すってみるけど、下を向いたままで私の言葉に何も返してくれない。



なんで?

どーして?


そんなことばっかが、自分の中でグルグル回り続けてた。



「ごめんね?…でも、本当にあの人の事好きとかそんなんじゃないから…。」」

声が震えてるの、自分でも分かった。


「…別に好きでもそんなの関係ないから。」

やっと話してくれたけど…それってどういう意味?


「え?関係ないって?」


「…ちょっと、一人にして?」



ミナの言葉に、言い返すことなんかできなかった。

ただ…「うん」って頷いて、ミナの側を離れることしか

できなかった。