運命の、その場所で


真剣に言うことでもないから、ちょっと笑いながら話すとミナは真剣な顔で私に問いかけた


「なんて言われたの?」



「かっこいい死にかた知らない?って。」



「…何それ?新種のナンパ?」


「新しいナンパの言葉って言ってたよ。」


ミナの顔は少しずつ安心したって顔に変わってた。


「…でも、私ナンパとかそういうの嫌いだから。」

「そうだね…前にも言ってたね。」

「うん。だから、もうあいつの事なんかいいんだ。」






忘れよう。


そう何度も自分に言い聞かせてた。


でも…家に帰って部屋に戻ると一気に彼を側に感じた。




「昨日…学ラン返してなかった。」



制服から彼の匂いが飛び出して

部屋一面に彼の匂いが充満してる。