運命の、その場所で



「…ゴクン。…何が?」


「なんで?…ナチ本当に私の事すき?」


声が震えてしまう。

さっきつけたばっかのペアリングが滲んで見えるよ…




「え?好きだよ?さっきも言ったじゃん!
大がつくほどすー」

「じゃーなんで?」


ナチが言い終わる前にそう言ってナチに抱きついた。


「おい?どうしたの?」

「なんで?」

「だから何が?」

「何も…ナチはしてくれない。」


不安の原点はそこだった。


ナチは、手を繋ぐ以上何もしてくれなかった。


キスも、エッチも…


したいと言うわけじゃない…


だけど、周りの話を聞いてるとどうしても考えちゃうんだ。



「何も…て?」