運命の、その場所で



ナチの家で誕生日会の用意をし終わったときだった

携帯が鳴って、私はすぐにナチだと思って電話に出た。


「もしも~し?」


今ナチはコンビににジュースを買いに行ってる。
どれにしようか迷ったんだろう…



『ナチじゃないよ…ヒカル。』

聞きなれた声…

「なんだ~ヒカルか~。どうしたの?」

『え?あ~、誕生日おめでとう。』

「明日だけどね…それだけ?」

ヒカルの電話には雑音がまぎれていて、結構ききとりにくい…

『あのさ…。』

「何?」

いつもと違う声なのは電話に出たときから気づいていた。


『頑張れよ。』

「・・・は?」