運命の、その場所で


「…いいじゃ~ん!別にその日はユキと一緒にいたし…それだけで充分だって!」

「よくないよ~…あ~、最悪~。」

そう言いながら、25日に○をして手帳を鞄の中に直した。


「そんなに大切か?あの頃はまだ友達だったんだし…これからだろ?」

これからって…

まだまだ先じゃんか~…


あ!そうだ!!


「じゃー、今度の私の誕生日の時ナチの誕生日もお祝いしよう!」


「なんでそーなんの?」

呆れた顔をしてるナチを見てみぬふりしてまた手帳を取り出した。


「絶対19日は予定入れないでね!!」

「…嫌でも入れないってお前の誕生日なんだから!」

ナチを見ると、微笑んでくれていた。

「うん!約束ね。」