運命の、その場所で

「…何くれんの?」

笑いながら勝手にスケジュール帳をペラペラとめくっていくナチ

「秘密~、いつ?あ~…そんなにめくったらもう終わっちゃうって!」



9月…10月…11月…12月…


「ここ。」


指を指した日は、12月25日



「ハッピークリスマス~。」




「25日って…私たち出会ってるじゃん!」

「そーだな…」


クリスマスとかそんなんじゃなくて…


「なんで言わないの?」

なぜか私は怒っていた。

何故かというより、何で言わないの?って感じなんだけど・・・


「だって…自分から言うほど俺欲求デカクないもん。」

「さっき、何くれるって言ってたじゃんか!」

怒りたくないけど、勝手に口調がきつくなってしまう。