運命の、その場所で



「あの~、ちょっと…悪いんだけど…。
あんまりイチャツかないでくれますか?」


後ろからヒカルの声がして、私は急いで離れた。

けど、すぐにナチが私を引っ張った。


「俺の彼女!」

彼女…

その言葉が耳に入ると当時に、顔が真っ赤になっていく。


私…ナチの彼女なんだ。


「そりゃーおめでとう~。」

気持ちのこもっていないヒカル…

「羨ましいか?」

そんなヒカルに気づいてないナチ…

「全然!」

私は恥ずかしいので、無理矢理ナチから離れた。


「苦しいから…」

「あ~、ごめん。」


ヒカルの方を見ると、さっきはナチに抱きしめられてて気づかなかったけどミナが横に立っていた。

「…よかったね、ユキ。」

微笑みながらそう言って私の頭を撫でてくれた。


「うん!ありがとう。」