運命の、その場所で



「好き。」


終わりだ…



そう思った瞬間に、ナチに出会ってから今までがエンドロールのように流れた。



どんなに好きでも諦めないといけない恋は存在するよ



小説の主人公は強い女の子だった。


そう自分に言い聞かせて、恋を諦めたんだ・・・


私にもできるかな?



そうやって聞き分けよく恋を諦められるかな?





「俺、絶対ってつけてもいいぐらいお前のこと幸せにできる自信ない。」


そんな遠まわしの降り方するくらいなら


キッパリ"キライ"って言ってくれたほうが嬉しいよ…



「でも、ずっとユキのこと好き。」