運命の、その場所で



どれくらい時間がたったのかな?


ゆっくり目を開けると、手には雪が少し積もっていた。


体を包む雪・・・


このまま、凍え死んでしまいたい。


そうすれば、お兄ちゃんとパパの所いけるよね?

早く会いたいよ・・・





―ザクザク・・・



遠くで聞こえた、足音がまるでお兄ちゃんが迎えにきてくれたように思えた。


これでやっと行けるんだね?

もうこの世界にいたら私お邪魔なんだって・・・

だからそっちの世界で・・・


「何やってんの?」



この世界は幻まで聞こえるんだ・・・

ダイスキな・・・ダイスキなナチ・・・

「ナチ・・・好き。」