運命の、その場所で



お兄ちゃん?

あれからもう何年も時間が過ぎたね。

あのころの私は"死"がどんなもので、どんなに寂しい気持ちになるか分からなかった。

ものごころがしっかりついた時、それはパパが死んだときだったかな?

悲しかった。

寂しかった…


いっぱい泣いたんだ。

今は、いつのまにかお兄ちゃんやパパが居ない生活を"当たり前"のように感じてしまってる。


だけど、いつまでもお兄ちゃんは私のお兄ちゃんで
パパはパパだから。

ずっと…家族だからね?

ずーっと見守っていてね?

今ね、寂しいって思わないのはきっとナチがいるからだと思う。

いつも側で、笑わせてくれるんだ。

いっぱい泣いた以上に、笑いを与えてくれる人なの


そして、ダイスキな人なの…


どうか、彼のことも家族と思って見守っていてください

私にとって、大切な人なんだ