運命の、その場所で



次の日…

ナチが家まで迎えに来てくれた。

ママは朝早くから家を出ていた…



花屋さんによって、ナチと一緒にお墓へ行く


昨日降り続いた雪は、朝までやまなかった。

お墓は白い雪の傘をかぶってるみたい



―ドサ…

お墓の前について、雪の傘を手で払った。

「ここにお兄ちゃんと、お父さんいんの?」

「うん。」

ナチは私の一歩後ろで立っている。


お花を供えて、ローソクに火をつける


「はい。」

ナチに線香を渡して、自分の分をお墓の前に立てた。


ナチも、私の後に線香を立ててくれた。


「ありがとう!きっとお兄ちゃんも…」

ナチを見ると、手を合わせて目を閉じて合掌をしていた。


「…ナチ…」


私もナチの横で目を閉じて合掌をする