運命の、その場所で


「ユキー!帰るぞ~。」

教室の窓には、ナチがいつものように迎えにきてくれていた。


「ホラ、迎えに来てるよ!また月曜ね~。」

ミナは手を振って帰っていった。


ナチはゆっくりと教室にはいって、私の席の前まできてくれた。



「ユキ?今日、予備校??」

「え?!…あ、ううん!今日はないよ。」

「やった~!じゃー、遊ぼう!!」

子供のようにはしゃぐナチを見て、ついつい笑ってしまった。

「ハハハ。」

「おい…笑うなって!」

「ご、ハハ、ごめん。」


必死に笑いをおさえながら、ナチと学校を出た。


外には、あれからまた雪がふったせいで溶けずに雪が残っていた。


「公園で、雪遊びに決定だな。」

ナチは雪をみてそう言った。

「雪遊びって…いつ以来だろ?」

「俺、去年以来…」

「え?!」

「へへ」
何故か照れるように笑うナチ…

「ほめてないから!」

「なんだよ!」

また笑いあって、私たちは公園へ向かった。