運命の、その場所で



「ナチといるとね…たまに不思議な感情に襲われるんだ~。
よくわかんないんだけど…あとあとで”なんだろ?”って思って…。」

「ふ~ん」

ミナは得意げな顔をしている。

「つまらない話なのに、なんかナチに知っていて欲しいって思ったりさ…」

「何でもないことを幸せに思ったり…側にいたいと思ったり?」

「・・・」

驚きを隠す方法を忘れるぐらい驚いた。


「ビンゴ~!」

人差し指をピーンと伸ばしてミナは言い続けた。


「ズバリ!ユキちゃん、それを恋と言うのです!」




恋…




「恋?!」




教室にいるみんなの視線が一気に私に注がれた。

「ブハハハ!」

ミナはそんな私をみて大笑いをしてる。