運命の、その場所で



時計を見れば、もう12時を回ってる。


「ナチ…どうしたのかな?」


こういう時って、変な心配ばっかりが頭の中でよぎるな…



でも、寝てるのかもしれないしな。

また明日会うわけだし…


―カチ…カチカチ…


《寝てるの? じゃー、今日はおやすみ!
また明日ね》


送信ボタンを押した瞬間…

急に寂しくなった。



なんだろ…この感じ…



「寒い。」


外を見ると、雪がチラついてる。



「そりゃー、寒いわけだ。」


私はふとんに潜り込んで睡魔に襲われるのを待った。