運命の、その場所で



「よ~し、ブランコー!!」

ナチはまるで子供のように、走ってブランコに飛び乗った。


―ガチャ…キー…


「ちっせー…全然こげないし!」

よくみると、ブランコの椅子に立てっるナチは
ブランコの身長を超えていた。

「プ。ハハハ…」

座ってみても、足が長すぎて大きくは揺れない。


「笑うなよ!ってか、ユキ横空いてるぞ。」

「うん。」

私は、まだ笑みを浮かべながらもう一個のブランコに座った。