運命の、その場所で




バスに乗ると、朝とは違って案外すいていた。



空いてる二人席に一緒に座っていろんな事を話した。




今日クラスであったこと

ヒカルはナチの親友だって言う話

何故か、ヒカルの武勇伝。
ヒカルは真面目な顔して、喧嘩が強いらしい…



ミナの中学の頃のおかしな話


タニヤン(谷川先生)の話



あっと言う間に降りるバス停に着いちゃって、また寒い寒い外を歩き出した。





「あ!公園いこ~。」

私はバスを降りてすぐにそう言って、ナチを引っ張って公園へ向かった。


公園には誰もいなくて、昼とは違う静かな世界が広がっていた。