運命の、その場所で




私は彼からケシゴムを返してもらうと、

すぐにナチの方を向いて行こうとした




が…もうナチはいなかった。




「あれ?…ナチ?」




周りを見渡しても、何処にもナチがいない…

誰かと待ち合わせでもしてたのかな?



でも、かすかにナチの香りがする・・・





「ヒカル?お前の予備校ここだったんだ…」


ナチの声が…真横から聞こえた…