運命の、その場所で



学校に行くと、教室にはミナが待っていてくれた。



「おはよう!」




ナチも、ミナに普通に声をかけて手を振ってる。

「おはよう~。」




ミナも普通に笑ってその言葉を返す。




ナチの言うとおり、私が2人の仲を取り戻せたなら…
私はミナの友達として、ナチの友達としてもすっごく嬉しい。


「じゃ、俺、教室行くな~。今日予備校?」

「…うん。」

「そっか…」


残念がるナチの顔をみて少し焦った。

「で、でも…予備校は6時からだから…それまでなら時間あるよ?」



「本当?じゃー、迎えにくるな!」

「うん。」

「バイチョリース!」



無邪気に笑いながら、ナチは自分の教室へと歩いて行ってしまった。