運命の、その場所で




ちょっと驚いたように目を見開いてたけど、すぐにクスっと笑い出した。


「あいつと何かあった?」



「え…。」



「いいよ。ユキなら知ってても、いい。」



ナチは優しい顔でそう言って、私の頭を撫でてくれた。



「…うん。」




そう頷いてナチを見上げた。




―キィー…


バスが到着して、私たちは乗りながら話を続けた