運命の、その場所で





話し合いが終わって、ナチと一緒に玄関に出た。


外に出て、空を見上げると星がいっぱい溢れていた。





「ごめんね…ナチ。」


「産めよ。」


「ナチ?」




「俺の子じゃなくても、産めよ。」




どうして…産めって言うの?

なんで…自分の子じゃないのにそんなこと言うの?






「別れて。」

「はぁ?」




もう、ナチの顔なんて見れないよ…。
だってね?

だって…





「もう、ナチと一緒にいたくない。」





ナチが大好きなんだもん。