運命の、その場所で




ナチを必死に起き上がらせようと
肩を引っ張ったがナチの力は強かった。




「ミナも、もうコイツに関わるな!」




「産まないから!ナチを怒らないで…。
本当に…本当に、


ナチの赤ちゃんじゃないの。」





冷たい空気が、部屋を流れた。





「え?どういうことだ?」

「どういうこと?ミナ…」



お父さんとお母さんは、驚いて私に問いかけた。


重い…重い口を開いた。





「元彼の子なの。」