運命の、その場所で





お父さんは、
始めから産ませない話をするつもりだったんだ。



冷静の裏で、
イライラしてる感じがタバコに現れてた。



「産ませてください!」




土下座になりながら、
そう言ってくれるナチをみて涙が溢れた。




「ナチ…、もーいい。」




お父さんも、とうとう切れたって感じだった。



「子供のくせに、大人ぶるな!
いい加減に分かってくれ!

こっちには、子供を産ませる気なんてない。
もう娘に関わるな!」



何処かで聞いたことのある言葉…




「産ませてください。」

それでもナチは頭を下げ続けた。


「ナチ・・・もうやめて!」