運命の、その場所で


教室に着いて、カバンを持とうとしたが机の横にはなかった。


「あれ?なんで…ないの?」




少し焦りながら、周りを見渡したけど何処にもない。



「…盗られた?」


嫌な汗が流れる。



急いで教室中を探し回る。


教壇の机に…ほかの席の荷物掛け…

後のロッカー…


でも、この教室には何処にもなかった。




「どうしよう…。」


外は真っ暗なのに…カバンがないまま帰るなんて無理だよ。


どうしよう。