運命の、その場所で




えづいた私の声にナチはすぐに気が付いた。



「…もしかして…お前…」


「違う!」


トイレに響く自分の声…




ナチに知られたくなかった…

だから、必死にかき消そうと大きな声をあげた。






「違うって…でもお前…」

「違う…違うから…全然…違うから…」